アクセス向上に関するちょっとした誤解
引きこもり少年による少女拉致監禁事件を題材にした「飼育日記」という小説を、以前、「DarkSide」に載せていました(現在はトップページから削除)。題材の関係上、露骨な描写(性・暴力)が含まれるので、ジャンルとしては「成人向け」に登録しました(もちろん実験も兼ねています)。
その結果、一日に300名近い集客数を得られ、その後も漸減しつつ継続してアクセスを得たことは「ジャンル『成人向け』の集客効果」でお伝えしました。ちなみに現在(00/11/22)も一日平均15のアクセスを得ており、六月初旬の登録以来、累計でのべ一万名弱の方がこのファイルを開きました(UltraRanking調べ)。
どのように私は名前のアクロスティックを行うことができます
さて、この小説のお陰で、「DarkSide」へのアクセス数は最高で190を記録し、その後も約三週間に渡って50-90アクセスを維持しました(その後、更新停滞とともにアクセス数は漸減し、一日約15名にまで落ち込みました)。この点で、「成人向け」小説は「DarkSide」のアクセス向上に絶大な効力を発揮したと云って良いでしょう。
しかし問題は「DarkSide」に来て下さった方のほとんどがまず「飼育日記」を読む、という点にありました。
「飼育日記」を求めて「DarkSide」に来て下さった方は、ほとんどの方が監禁を題材とした「成人向け」小説を求めて来て下さったことになります。このうち何割かは「飼育日記」に幻滅してリピータになるのをやめ、何割かは「飼育日記」と同じような小説を求めてリピータになって下さったと思います。
ところが、僕が書きたい小説は「ミステリ」「ホラー」です。もしくは「ファンタジー」か「青春小説」も書きたいと感じていました。「飼育日記」を目当てに来て下さった方は、「ホラー」ならその求めているものに近いかも知れませんが、「ミステリ」「ファンタジー」「青春小説」ならかなり遠いと云わざるを得ません。
したがって、ここに「訪問者層のずれ」が生じます。僕が書きたいものと訪問者が求めているものとの間に大きな「ずれ」が生じているんですね。ここで、僕にとって不都合な点がいくつか生じます。
- 訪問者は「飼育日記」のイメージで「DarkSide」を見る
- したがって他の小説も「飼育日記」に類するものとのイメージを持つ
- 「飼育日記」に幻滅した方は他の小説を読まない
- 「飼育日記」を気に入って下さった方は他の小説を読んで幻滅する(あまりにも違うから)
どう転んでも不都合なことばかりです。ですから「成人向け」小説での集客は、目先の効果はあるものの、戦略的には失敗だと云わざるを得ません。
ここで述べてきた体験談はかなり極端な例だと思います。しかし自分が本来サイトで展開したい内容と、集客のために設けたコンテンツとの間に「ずれ」が生じていた場合、これと類似の結果に帰結する可能性はきわめて高いと云えるでしょう。
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